2023年もたくさんの音楽に救われてきた。あの時あの楽曲あのアーティストがいたからここまで乗り越えることができたんだよなあ、というのは楽曲を聴くと一瞬でフラッシュバックする。
Spotifyはこの時期になると『My Top Songs』としてアプリ利用データを抽出してプレイリスト化し、どの楽曲をどれくらい聴いていたのかが可視化されるので、そのプレイリストを眺めているだけで感傷的な気持ちになる。
自分のプレイリストの中から2023年の再生時間が長い順にアイドルソングを並べて2023年を振り返ってみる。
LE SSERAFIM - Eve, Psyche & The Bluebeard's Wife
一番聴いていた楽曲はK-POPだった。元HKT48・元IZ*ONEの宮脇咲良がメンバーなことが話題にもなった多国籍K-POPグループLE SSERAFIMの『Eve, Psyche & The Bluebeard's Wife』。
まずイントロから可愛いアイドル感0のアーティスト感全開で吹っ飛ばしてくれる。重低音が非常に心地よい。
本人たちがバチバチに可愛いのに楽曲およびパフォーマンスがカッコいいのがとても良い。可愛いにもカッコいいにも振り切れるのは本当に武器だと思う。
個人的には02:53あたりからの重なるダンスパフォーマンスで鳥肌がたった。
太陽と踊れ - あした天気にならないで
LE SSERAFIMとは対極と言ってもいいくらいTHE・日本のアイドル直球ど真ん中ストレートって感じのアイドルソング。ちょっとどこかに陰があって、でもまっすぐで、透明で。みたいな感じ。
『太陽と踊れ』というグループで僕は元々このアイドルグループを知っていたわけではなく、エレクトロ系の楽曲を多く作っている好きなアーティスト『tomggg』が編曲を手掛けたということで知った楽曲。
雨がモチーフで聴き心地の良いサウンド、そこに太陽と踊れの声のトーンがマッチしている。MVの世界観も良い。この路線・この楽曲で展開してくれるならずっとウォッチしていたい。
GIRL CRUSH - Oppa, Do you trust me?
K-POPなんだけど毛色が他と違うというかイロモノというか・・・。韓国でどんな扱いをされているアーティストなのかよくわからないけれど、スーパーセクシーお姉さんグループです。MV観てくれたらわかるけど、まあお色気で煽る煽る。とってもセンシティブ。だが良い。
GIRL CRUSHのこの楽曲はTikTokの切り抜きで見つけた。歌詞を検索してもイマイチよく分からなかったけどサビ前に日本語で「こっそり準備」ってフレーズを言ってるし、その後の「ふ〜ん」っていうフレーズも含めて悪いものを摂取しているような不思議な中毒性が非常に高い楽曲。このちょっとうるさいくらいのパーティーソングテイストが意外にも作業BGMとして没入感を与えてくれる。
IVE - WAVE
またまたK-POP。最近のアイドル楽曲視聴がいかにK-POPに寄っているかということが視聴データで明らかになってしまう。と言ってもこの『WAVE』はIVEの初めての日本向け楽曲。
IVEは6人組でレイというメンバーが1人日本人。
この楽曲もLE SSERAFIMの『Eve, Psyche & The Bluebeard's Wife』同様、重低音が効いたカッコいい楽曲。可愛いのにカッコいいに振り切れている世界観を持っている楽曲にシンパシーを感じやすいのかもしれない。K-POPサウンドによる日本語楽曲の魅力というか、独特な日本語リズムが何度もリピートしたくなってしまう魅力に溢れている。
欅坂46 - 誰がその鐘を鳴らすのか?
櫻坂46も応援している。けれど僕は圧倒的に欅坂46が大好きだった。でもきっと乃木坂46に憧れて続いて入ってきた彼女たちはどこかで苦しかっただろうなと察してしまう。特に1期生。でも平成から令和にかけて社会全体を覆った閉塞感・他者に囲まれているのに感じてしまう孤独感、そうしたポップから距離をとってひたすらに「ひとりじゃないよ」を楽曲とパフォーマンスで牽引してくれたのが欅坂46だったと個人的に勝手に感じている。
その欅坂46の最後の表題曲が『誰がその鐘を鳴らすのか?』。最後まで彼女たちは圧倒的なかっこよさを残して居なくなった。でもこの楽曲を残してくれた。
この楽曲ほど”救ってくれる”ものはないと思う。もっと頑張りたいときも、ちょっと心が弱ってしんどいときも、解釈を変えてこの楽曲は寄り添ってくれる。心の底のもっと底の方から湧き出てくる本能的な生きたいというエネルギー。
きっとこの楽曲は2024年も僕のそばに寄り添ってくれる。
GMOペパボ/アイドル系Advent Calendar 2023
この記事はGMOペパボパートナーによるアイドル好きアドベントカレンダー2023企画の一環で書いた記事です。