ウェブ解析士という資格
ぼくは上級ウェブ解析士という資格を持っている。ウェブ解析士協会が認定している資格は段階を追って
- ウェブ解析士
- 上級ウェブ解析士
- ウェブ解析士マスター
の3つがある。
ウェブ解析士はウェブ解析を中心にデジタルマーケティング全般の知識を問うもので、試験を受けて一定の点数を取ることができれば認定を受けることができる資格。
上級ウェブ解析士はさらに踏み込んだ応用知識を習得し、事業成果を追い求めていくウェブコンサルティング能力を培うもので、専用講座の受講が必要。僕はこれを持っている。
〈地方 × ウェブ制作 × ウェブ広告 ×× ○○〉を追い求めて
ホリエモンこと堀江貴文さんが著書『多動力』で語っていたことのひとつにこんな一節がある。
ひとつのことに100点満点達成するまでコストをかけるよりも80点取れるものをいくつも持っていた方が強い、ということだ。
僕は鹿児島でウェブの仕事をしているけれど、フリーランスとして仕事をし始めた時はまず〈鹿児島 × ウェブ制作〉の掛け算だけでめずらしい人物になれていた。クライアントに直接辿り着かなくてもグラフィックデザイナーやフォトグラファーなどクリエイティブ業の人が「ウェブの部分だけ担当してほしいんだけど」と声を掛けてくれた。
ここにさらに希少価値を加えるために〈× ウェブ解析士〉を加えた格好となる。フリーランスの後に広告代理店に所属することになり、ウェブ広告運用にまで領域が拡大したことで「俯瞰してデジタルの動きを読み解けないといけない」という危機感からウェブ解析士の存在を知り、学び始めた。
資格を取ったからすぐに仕事スキルがバージョンアップされるわけではないのは百も承知。資格を取る過程で以下に自分の中に染み込ませてそれを業務という本番環境で実践していくか、インプットとアウトプットの連続で知識と技術は磨かれていく。
しかしここで資格を有利に活かすのが地方で働く魅力のひとつ。鹿児島にはそもそもウェブ解析士の有資格者の絶対数が少ないので、ウェブ解析士とは何たるかを説明しつつウェブ解析について話を展開することになるので『エヴァンジェリストかつスペシャリスト』の状態でクライアントに接することが信頼感の獲得につながった。そしてそれは社外にだけではなく社内にも効く。
ウェブ解析士協会の有資格者名簿は途中で仕様が変わり、それまで有資格者全員がリストされていた仕様から公開したい人だけが公開される仕様になったので、今現在鹿児島県に何人のウェブ解析士が在籍しているのかはわからないが、ぼくが上級ウェブ解析士を取得した時点では僕が3人目だった。〈鹿児島 × ウェブ制作 × ウェブ広告 × 上級ウェブ解析士〉によってさらに稀有な存在に立つことができたのである。
ウェブ解析し協会名簿サイトで『九州・沖縄』『上級ウェブ解析士』で絞り込むとぼくが出てくる。
地方で活躍するために
地方ならではのポジションの取り方。何でも屋にならないように『マルチであること』『エヴァンジェリストであること』『スペシャリストであること』を肩書きの掛け算を意識しながら〈○○と言えばあの人〉の枠を取ることができるととても働きやすい。もちろんそのためには日々の研鑽が必要。面白いことにそうしたポジションを取ると似たような人と出会いやすくなるのでさらにインプットとアウトプットが捗る。ぜひ意識してみてほしい。
WACA(ウェブ解析士/SNSマネージャー/ウェブ広告マネージャー) Advent Calendar 2023
この記事はWACA(ウェブ解析士協会)によるアドベントカレンダー2023企画の一環で書いた記事です。