GMOペパボでロリポップのマーケティングを始めました

2023年よりGMOペパボで主にロリポップのマーケティングディレクターをしています。ウェブ業界に飛び込みたての頃、自分の個人サイトをつくって公開するのに使いやすかったロリポップとムームードメインを使い始めてから十数年を経て、そのペパボにジョインすることになるだなんて人生何があるかわからないもの。

あらためて如何に多くの人たちにロリポップを使ってもらうか、ロリポップで表現活動をしやすい環境をお届けできるか。それをマーケティング視点からよりよくしていくのが日々向かい合っている仕事。

しかし今ぼくは『ロリポップを使ってもらう』ことをストレートにセールスしていない、ちょっと違った活動に重点を置いています。そのことについて2023年の年末に綴って残しておきたい。

個人のホームページ、企業のホームページ

当時にしては圧倒的に心的ハードルを下げた安さだったり親しみだったり手軽さだったり、ロリポップは間違いなくサーバーという本来複雑で難しいあれこれを生活者に触りやすいものにして「自分でホームページをつくるなら」を担ったと思う。自分もそのひとり。

個人ユースに対するお手伝いはこれでもかというくらいやってきたしそれは2023年の現在だって継続している。一方で企業ユースに対してはどうだろうか？自分でつくるホームページと企業がビジネスシーンのために必要とするホームページとでは佇まいや役割が大きく異なる。「こうあるべき」という企業ホームページの”お作法”のようなものがインターネット・ITの成長とともに培われていった。そうした中で企業ホームページは『社内にいるホームページ制作経験がある誰か』に任せるには手が負えないレベルになっていった。動的な演出、CMS、スマートフォン対応。求められる技術範囲は広がるいっぽう。当然としてフリーランスのプロ・制作会社や広告代理店にお願いしてつくってもらうのが一般的になった。

知識や技術が専門的になっていけば作る側に価値が生まれる。ぼくが千葉でウェブデザインの会社に勤め出した頃、30万の予算があれば十分なものが作れたのに、50万円・100万円・300万円とホームページ制作の相場はどんどん上がっていく。

時代の潮流を追いかけ続けている大企業はその相場を理解して予算を確保することができると思うけれど、町の中小企業や新しくビジネスを始める人たちにそこまでホームページにお金をかけることができるだろうか。「もちろん必要とは考えているけれど」後回しになってしまう。しかし『知ってもらう』ことにも『仲間に加わってもらう』ためにもホームページはなくてはならない存在。それがなかったり企業の鏡になっていなかったりとっても古かったりしているのは非常に歯がゆい。

ロリポップが中小企業のホームページをお手伝いする

かつてたくさんの個人ユースを支えてきたみたいに、心的ハードルが高くなってしまった企業ユースのホームページを手軽なものにしたい。「コストは抑えたいけどクオリティは保ちたい」というニーズに応えられるようなサービスを2023年の3月に立ち上げた。それがロリポップの定額ホームページ制作プランです。

定額ホームページ制作プラン：https://lolipop.jp/subscription-homepage/

名前そのまんまだけど〈月額定額制でホームページをつくります〉というサービスです。月額定額制なので毎月決まった金額を払い続けることでホームページが出来上がり、その後の保守メンテナンスまでずっと面倒を見ます、というもの。つまり制作するときに50万円とか100万円とか制作費を捻出しなくてもいいということ。初期コストをぐぐぐっと抑えてホームページを作ることができる。

月額定額制で初期コストがかからないからといって作る側にかかるコストをケチったりはしていない。初期コストがかからないタイプのホームページに多いのは「用意してあるいくつかのテンプレートから選んでくれたらそれをベースに作るよ」というものだけど、ロリポップの定額ホームページ制作プランはオンラインでの取材をおこなった上で専属デザイナーがオリジナルデザインでひとつひとつ制作するから「コストは抑えたいけどクオリティは保ちたい」のコスト面もクオリティ面も叶えているサービス。

出来上がった後の保守メンテナンスも毎月定額でいただく料金の中で実施するから、企業側は伝えやすい方法で「ここをこうして」を伝えればいい。電話でもFAXでもLINEでも何でもいい。

作って維持することから情報を発信することを中心に

ロリポップの定額ホームページ制作プランを通じて企業の皆さんに伝えたいことは「ホームページをどうやって作って維持していくかを考える時代を終わらせて情報を発信することを中心に考える時代になってほしい」ということ。個人の情報発信についてご存知の通りSNSやYouTubeなどたくさんの選択肢が登場した。もちろん企業が公式アカウントとして同じ土俵で情報発信するシーンもあるけど、ホームページに関しては『作りかた』に頭を使うんじゃなくて持っている情報の『届けかた』にたくさん時間を使ってほしいって思っている。

人類のアウトプットを増やす

GMOペパボのミッションは〈人類のアウトプットを増やす〉です。創業20周年を迎えた今年2023年に新たなミッションとして策定されたのだけど、ぼくはこのミッションに心の底から共感している。”人類”が対象なんだから個人も企業もみんなだ。ぼくはロリポップの定額ホームページ制作プランが、事業者における〈人類のアウトプットを増やす〉のツールであってほしいと心から願っているし、うってつけのツールだとも思っている。企業の顔たるホームページはささっと作っちゃいましょう。考えるべきは出来上がったホームページで自分たちのビジネスや思いをどれだけ世の中に発信していくかです。

GMOペパボ／ディレクターAdvent Calendar 2023

この記事はGMOペパボパートナーによるディレクターアドベントカレンダー2023企画の一環で書いた記事です。