どこに立てば自分に光が射すのか

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2023.12.11

 

高校3年性の時の話。

  推薦合格者定員数10人という枠の志望大学の推薦を受けることにした。この10人という枠に大体7〜80人くらいが受験してくるのだという。同じ高校からも自分含めて3人の受験者がいた。

 

通っている高校は高校受験時に中学校の担任から「お前の成績ならここが狙えるぞ」と教えてもらった学校が通っていた中学校よりも校舎が古く活気がなく感じられたので、キラキラした甘い高校生活を夢見ていたぼくはそこからランクを2つ下げた新設3年目の真新しい高校に進学したので、普段どれだけ遊んでいてもテスト1週間前に缶詰になればトップクラスの成績が取れていた。成績だけはよかった。つまり評定平均値(高1~高3の1学期までに履修した科目の5段階成績を合計してすべての科目数で割った数値で推薦入試において最重要指標として扱われている)という3年間の貯金でもってして推薦入試の挑戦資格を得られいた。

 

しかし、それでも志望している3人の中ではぼくが一番評定平均が低かった。「これは無理かもしれない」と思い担任の先生にどうしようか相談したところ考えもしないことを言われた。

 

「いやむしろチャンスだ。大学側は受験者の人数もだけど受験してくる高校の数も見てる。うちの高校から3人受験するんだから、この中で当日の出来が一番良かったやつというのは否が応でも目立つ。その1人くらいは拾ってもらえるかもしれない。10/80を意識するんじゃなくて3人の中でトップを取ることだけを意識しろ」

 

こんなことを言われた。これはぼくに対して非常に効果覿面で、「80人も受けて10人しか受からない・・・」という割合の低さに支配されて勝ち目を見失っていたところから「3人の中で一番」というフォーカスを変えてくれたことで「80人の受験者」という全体を気にしなくなることができた。

 

そこからは推薦試験の科目だった英語の小論文と面接を専門にしている先生を紹介してもらって、ひたすら反復練習して受験に挑んだ。

 

結果、本当に担任が言った通りに僕だけが合格することができた。当時はまだオンラインで発表とかなくて、合格発表日に大学のキャンパスまで行って掲示板を友達と一緒に見て「〜〜〜!!」と声にならない声で喜んだのをはっきり覚えている。

 

担任に報告しにいったら見透かしたように言われた。

 

「ほらみろ。こういうのは戦略なんだよ。これからもいつでもどこに立てば自分に光が射すのかを意識しろ」

 

どこに立てば自分に光が射すのか。これはそれから先も、今現在でも自分の心の底に沁み渡っている行動原理のようなものになっている。

 

進学した大学では心理学を学んでいたけど在学中にウェブの世界に興味が向いてしまってドロップアウトしてしまった。ごめんなさい先生。今もぼくのこと見てくれていますか。

 

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