頭にピン留めされたままのことば

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2024.08.22

 

人に言われて今でもずっと頭に残っていることばって誰しもにあるだろう。何か行動するときにそのことばが頭をよぎったりする。ささくれみたいにずっとチクチクしてたりする。当時の思い出とともに並べてみた。

 

「よそはよそ、うちはうち。」

 

小学生低学年の頃だったかな、母親に言われてずっと残っていることば。友だちが持っているおもちゃが欲しくなって「僕もあれ欲しい」となるのが子どもというもの。返す刀でもらったことばがこれなんだけどなぜかずっと刺さってる。

 

「死にゃしないから大丈夫。」

 

中学校の頃のテスト前。テスト前日の夜なのに教科書の出題範囲でまだ手がついてない範囲が10ページ以上あるときの絶望。だんだん胸の緊張がおさまらなくなってきて手も震えてくる。今でいう「詰んだ・・・」という状態の時、コーヒーとか夜食を作ってくれて掛けてくれた母親のことば。母は学生〜社会人時代を名古屋で過ごしているので「にゃ」が時々出るのだけど、このことばには何度も救われたなあ。たしかに死なずにこうして振り返ることができてる。

 

「物をどかしてやるのがちゃんとした掃除だ。」

 

中学校の数学の高橋先生というめちゃくちゃ怖い先生が担任だったとき、お昼の掃除時間で何回もクラス全体に言われたことば。箒や雑巾で机の周りを掃除するんじゃなくて、机をちゃんと動かしてそこを掃除する。今でも家の掃除をするときに呪文のように反芻してる。大事。

 

「時間がない、は言い訳だよ。」

 

大学時代付き合っていた恋人に言われたことば。在学中にウェブの世界に飛び込んで最終的に大学を中退するくらいウェブ制作のベンチャー会社でブラックに働いていたんだけど、彼女との時間を後回しにして仕事ばっかりしているときに言われたのがこれ。この世の真理というかまさにその通りで、何がグサリと刺さったかって「言い訳」って部分なんだよね。「今じぶんは仕事で忙しいから時間が取れないんだ」と自分に言い聞かせている言い訳だからギクリとしたのを覚えてる。なんだかそこまで見透かされたような。だからこそどんなに忙しくても「時間はつくれる」と自分に声を掛けている。

 

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